【工務店の社長日記】高松市牟礼町のリノベモデルハウス「Resumu Lab.」の見どころ ③「性能向上リノベーション」とは
2024.11.3
「性能向上リノベーション」とは、耐震性能・断熱気密性能・耐久性といったった建物の基本性能を改善させた上で、間取りや仕上げを改善するリノベーションのことをいいます。 耐震性能に関しては、昭和56年以前の旧耐震の建物は、補助金を活用して「耐震診断」の後「耐震改修」が可能です。当社では新耐震の建物でも「耐震診断」は必ず行います。
今後推進していかなければならないのが「断熱気密性能」の改善です。古い家は”夏暑くて冬寒い”それは仕方が無いと諦めているか方も多いのではないでしょうか。
「Resumu Lab.」では、吉田建設の今まで蓄積してきた高気密高断熱の知識や技術を活かして、高性能新築住宅同等以上の基本性能を実現させて、春夏秋冬を通して建物全体をほぼ温度差の無い快適な温度で保つことを可能にしました。
■耐震性能 上部評点 改修前0.28⇒改修後1.57(耐震等級3相当)
■断熱性能 改修前Ua値=3.58⇒改修後Ua値=0.36(断熱等級6HEAT20G2とG3の中間値)
■冷房時の日射取得率ηAc値=1.3%
■気密性能 改修前測定不能⇒改修後C値=1.01
内外装材を撤去して骨組み(スケルトン)のまままで解体
床は基礎断熱仕様に改修
外壁部分は耐震壁合板取付その外側に断熱材硬質ウレタンフォーム45mmを取付て付加断熱
内部は柱間にグラスウール充填、気密シート施工後に天井にグラスウール300mm吹き込み
今回のリノベーションでは、内外装全て撤去して骨組みの状態(スケルトン)からの改修ですが、新築住宅のように簡単にはできません。特に気密性を改善するのは部材間の隙間を埋めることや気密シートを張ることなど通常そこまでしない施工も必要になってきます。
リノベーションでは「全体スケルトン」「部分スケルトン」「外張り工法(内装設備はそのまま)」等目的と予算に応じてリノベーションが可能です。
「Resumu Lab.」の見どころは、仕上がってからでは見ることのできない内部構造にあります。そのすごさを実感できるのが室内温度です。「これからの家」の温湿度は夏であれば少しの冷房の連続運転で室温27~28℃を保持でき、秋には冷暖房無しでいつでも建物内どこでも23~26℃(昼夜間では2℃以内)を保持できていました。
「Resumu Lab.」はこれから冬を迎えて、「これからの家」の室温がどの程度保てるか今から楽しみです。是非とも冬の「むかしの家」と「これからの家」の違いを体感してください。
吉田建設では、今、お住いの住宅の断熱改修のご相談受付しています。ご要望や予算に応じてどのような性能向上リノベーションができるか住まいのプロが的確にアドバイスいたします。令和7年度も既存住宅改修への補助金も手厚そうです。補助金活用は賢いリノベーション術です。
11月16日・17日 さぬき市にて「性能向上リノベーション完成見学会」を開催します。詳しい内容は当社HPイベント案内をご覧ください。