吉田建設ブログ

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【工務店の社長日記】瀬戸内国際芸術祭「直島建築ツアー」に参加~今まで思い続けていた念願がかなった~吉田建設@高松市~

2025.5.16

今年は、3年に一度の瀬戸内国際芸術祭の年です。

今回は作品鑑賞パスポートを購入して、できる限り多くの島を廻ってみようと密かに考えてます。

第一弾の小豆島を経て、今回は「直島建築ツアー」に参加

ツアーの人員は8名限定で応募はあっという間に締め切られ、案内スタッフの方からも丁寧に案内してもらいました。

直島の建築といれば、ベネッセ関連の安藤忠雄の設計による建築群が有名で注目されていますが、

直島には、安藤忠雄だけでない建築の魅力のある島なのです。

直島町が直島建築という小冊子を発行しているほど、建築には理解のある町です。

大学で建築を学んでいる頃から直島建築は気になっていて、

それは、昭和45年から約25年間、建築家の石井和紘が、直島の公共建築を一手に手掛け、建築雑誌に度々取り上げられていました。

また最近では、建築家の三分一博志の設計による「直島ホール」は、建築学会賞を受賞するなど評価の高い建築物です。

見学コースは、石井和紘の「直島小学校・中学校」「直島町役場」、三分一博志の「直島ホール」

内部まで見学できるとのことで、見学前からワクワクして待ち遠しかったです。

ここは「直島小学校・中学校」  

直島に来る度に、幹線道路から見えて、一度は見学したかった建物です。建築当時は、コンクリート打ち放し仕上げで、内部の教室や体育館の配置は常識破りの独特な発想で、こどもたちの創造力をかきたてそう。

次は「直島町役場」です。日本の伝統建築をベースにした当時としては意匠的にユニークな建物。

この建物の屋根は銅板葺きです。直島には三菱マテリアルの銅の精錬所があり、そこで生成された銅板を使用しています。まさに”地産地消”

一番高いところが「町政考える望楼」この窓から直島を一望でき、今までの町長さん達は、ここにこもって直島の町政を瞑想していたのか?

最後が「直島ホール」 大ホールと集会所と庭園で構成されています。

ここのすばらしさは桧板の大屋根と自然の風の流れを建物の取り込む仕組み

桧板の下地はステンレス鋼板の溶接止めで完全防水しているそうで、表面の桧板は当然腐食することは想定済み、腐食すれば取り替えればいいじゃない・・・と有名建築家の発想は違うね。

無塗装の自然木材の経年変化には独特な魅力を感じています。私は好きです。

大ホールの床下には、自然の風を取込みその空気を小屋裏へ抜いていく「自然のエアコン」 

夏はこの効果で3℃は下がることを想定しているとのこと。

建築マニアにとっては、今まで思い続けてきた念願がかなった最高の建築ツアーでした。

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