吉田建設ブログ

社長ブログ

【工務店の社長日記】高松市牟礼町のリノベモデルハウス「Resumu Lab.」の見どころ ②”リノベの醍醐味”

2024.10.19

「リフォーム」と「リノベーション」の違いは何でしょうか?どちらも古いものを改修することです。大きな違いは、「リフォーム」とは古くなったものを新しくして原状に回復する改修のこと。「リノベーション」とは改修によって新しい価値(意匠・機能・性能)を生み出し、それによって暮らしや気持ちまで変えること。

「リノベーション」には、古い住宅を見てそれまでの”家族の物語”、そこにある”部位や材質良さ”を引き出し、どのように改修していくか決めていく。そこには新築住宅にはない経験や知識や技術が必要となってきます。

それが「リノベーション」の醍醐味だと思っています。リノベーションの本質は”あるものは活かして無いものをつくる”です。

「Resumu Lab.」では、まず既存住宅の周辺環境から外観や内装仕上げなどの調査を行い、その建物の良さをどう活かすか発想しました。 解体途中でも更にいい物はないか?想定外の劣化や構造に問題がないか?技術者の目で鋭く調査しました。

①周辺環境から景色の抜け感があるところや日当たり風通しを考慮して窓を設ける。

②シンプルできれいな切妻屋根(軒やケラバがしっかりと出ている)は現状の形状のまま残す。

③既存見つけた良さそうな建材や部材を内部造作にどのように活かすか決めます。ここで新建材と既存建材との融合させるか難しいのですが、これが設計者の腕の見せ所です。                                             今回は新築のお客様向けのモデルも兼ねているので一見新築住宅のように見えますが、実はいたるところに既存建材を使って仕上げました。ぜひ来場して既存建材を見つけて下さい。

新しい建材と古い建材が程よくマッチングされ融合していること。ここを間違えると、とってつけたような違和感が生じます。