【工務店の社長日記】大阪・関西万博、行って見てやっぱり凄かった!~建築的目線からの楽しみ方~吉田建設@高松市
2025.8.7
7月の休みを利用して、大阪・関西万博に行ってきました。
開催前から賛否両論あって行くかどうか悩んでいました。想像を超える迫力で感動の連続で、率直に行って良かった。まだ行ってない人は、是非一度は行きましょう。
万博の楽しみ方は、人それぞれで違いますが、今回は私なりの建築的目線からの大阪万博の楽しみ方を紹介します。
①全体計画⇒ランドスケープや都市計画の観点からの万博会場

やはり大屋根リングをシンボルとして、リングの中に海外パビリオン、その外に国内パビリオンが配置されていて、メインとなる通りや広場と緑地と建物がバランスよく配置され、全体的によくまとまった感じがします。
②大屋根リング⇒世界最大の木造建築物としてギネス認定されています。ここまでやれば建築物というよりは土木の工作物ですね。コンクリートや鉄骨のような無機質な材料でなく、1万本以上の柱と梁を日本の伝統的な木組みで構成された高さ20mの大屋根リングは見ただけで圧巻の迫力です。

柱の太さやリングしたの木陰は、木の温もりが伝わり、人に丁度いい”やさしさややすらぎ”を与えてくれます。

<楽しみ方その1>大屋根リングは3社の大手建設会社にて施工され、柱梁の接合部である貫の金物は各社で違っており3種類あります。違う金物を見つけよう!

③開催期間6か月間(6か月後には壊す)⇒普通、建築物は長寿命を前提で造りますが、今回の全てのパビリオンは万博終了後は解体されます。
<楽しみ方その2>費用を掛けない又は再生可能な材料(木材・竹・ロープ・テント)を使って、正面の外観だけは見栄えはいいデザインにしなければならない。そのような観点からパビリオンを見ると設計者の苦労が感じ取れます。なぜか1パビリオンだけ”西陣織の外装”どこか?




④静けさの森⇒なぜかあまり話題になっていないのが「静けさの森」、実際に人も少なかった。
<楽しみ方その3>万博と言えば「人ごみと暑さ」・・・・これだけでうんざりしそうですが、人ごみの雑踏の中から10m中に入るとこの静けさと樹木の隙間から吹いてくる心地よい風。万博会場だからこそ感じる癒しの空間。・・・必見!


⑤飯田グループと大阪公立大学のパビリオン⇒建築の仕事をしているからここを見学。未来の都市と住宅をテーマとして、大きなジオラマで未来の都市が表現されている。DXやAIがこれから進歩した未来社会は、エネルギーの循環、社会の機能や利便性、人の健康管理は概ねこのようになるだろうと想像できるが・・・・・・・・・・・・・・。
個人的にはこんな未来であって欲しくないなぁ・・・・・・・・。
自然に囲まれて人の心が豊かになるような”もっと人にやさしい未来の都市”にならないのでしょうか?

<楽しみ方その4>大きな未来都市のジオラマ。その中に9体のミャクミャクがいるらしい。ミャクミャクを探せ!

大阪万博、一度は見に行く価値あり。