吉田建設ブログ

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【工務店の家づくりのヒント】床下エアコンについて~どの部屋にいても「寒くない」と感じることが大切~吉田建設@高松市~

2025.2.11

暮らし体感モデルハウスLesumu Lab.には、床下エアコンを設置しています。

6Kwの壁掛けエアコンを床部分に設置して、床下に向かって暖気を放出し、1階に設けた5カ所のガラリから暖気を1階の室内から2階の室内へと暖気が流れていきます。

複雑な全館空調を採用しなくても、建物全体を市販のエアコン1台で、まかなうことができる自社オリジナルの暖房システムです。

2月10日(月)最低気温-2.2℃ 最高気温6.8℃ 天気は晴れのち曇りの日、エアコン設定温度22℃を連続運転させた時の話をします。

1階に4か所2階に1か所温度計を設置して、温度を測定した結果です。

1階はどの部屋でも19~21℃の一定温度を維持でき、1階の洋間は1階よりは少し温度が低いが18~18.6℃を維持できています。この程度の温度差は許容範囲でしょう。

サーモカメラで撮影した室内温度も、天井床共に20~21℃、窓廻りは17℃前後、エアコン周りでも極端な温度上昇でもないことがわかります。

ここで心配なのは電気代です。22℃設定で24時間連続運転で481円/日でした。この日は特別寒かった日なので電気代が高くなっていましたが、真冬平均すると1カ月9,000~13,000円位の暖房費になるでしょう。

どんな最上級クラスの高断熱高気密の住宅でも、熱源が無ければ暖かくなりません。

大事なことは、高断熱の数値を追求することではなく、どうすれば少ない熱源で快適な温度を保持できる環境を創りだすことができるかです。

私が考える快適な温度環境は、真冬でも暖かく感じる必要はありません。

どの部屋にいても、部屋の上下の温度差がほどんどなくて、「寒くない」と感じることだと考えています。部屋間や上下の温度ムラは「不快」と感じる原因になります。

吉田建設の全館空調システム開発はまだまだ開発段階ですが、できる限り少ないエネルギーで快適な温湿度環境を創りだせるような仕組みを作ろうと考えています。

これから新築やリノベーションを検討中の方はぜひとも、Lesumu Lab.で真冬の室内温度を体感して下さい。